アルバイトのすすめ
「わらしべ転職」のススメ
いろんなバイトを経験できて楽しめたけど、肝心の就職活動の成果はサッパリ。
また、長年フリーター生活をやってきたけど、そろそろホンキで正社員したい。
そんな人は、バイトをうまく活用してキャリアアップをめざそう。
そもそも転職というのは、自分のスキルを少しずつ価値の高いものに変えていく作業。
わらしべしか持っていないのに、いきなり宝石と交換してくれというのも無理な相談なわけで、とりあえずは磨けば光りそうな石くらいをめざそう。
それを可能にするのがバイトなんだ。
こんな実例を紹介しょう。
学生時代からさまざまなスポーツを経験してきたMさん(38歳)は、高校卒業後、漠然と「スポーツトレーナー」に憧れて、整体師の学校に入学。
でも「どうすればトレーナーになれるか」はわからず、ここを卒業後も、本人いわく「たいした根拠もなく」スポーツクラブでアルバイトとして働く。
やがて正社員となり、数社のクラブを渡り歩くうちに、33歳にして業界最大手企業のトレーニング指導部門を統括する課長職にまでのぼりつめた。
彼がスゴイのはここから。
組織のなかで働くうちに「管理職ではなく、やはり一トレーナーとしてワザを極めたい」と考えたMさんは、社会に出て8年めで独立を決意したんだ。
とはいえ、スポーツクラブの指導者レベルではまだ技術不足。
そこで、Mさんは、専門学校時代にも師事した「日本のトレーナー界の草分け」として知られる大師匠の元に通い始め、勤めの傍ら一から勉強する日々がスタート。
「専門学校卒業後もしばらくその師匠のカバン持ちとしてついてましたけど、今度は本気でワザを極めたくて3年間みっちり通いました」
スポーツ選手に適切なトレーニングのアドバイスができるだけでなく、一般人のからだも直せるトレーナーをめざして師匠のワザを徹底的に盗んだ彼は、3年後に
「やっていける確証なんてぜんぜんない」まま、会社を辞めて整体の治療院を自宅兼事務所で開業。
翌年会社を設立し、治療院経営の傍ら、トレーナー活動のほか、フィットネスクラブの運営コンサルタントなども始めた。
すると、しばらくして「某企業のスポーツチームがトレーニング指導者を探している」と知人から声がかかり、独自の理論と技術が認められ、その企業の外部指導者として迎え入れられることになったんだ。
現在、Mさんがトレーナーとして指導しているのは、なんと冬季五輪でメダルを獲得した花形選手を抱える超有名企業チームなのである。
アルバイトから始めたMさんが頂点までのぼりつめることができたのは、一途に「ワザ」を極めようとしたからにはかならないよね。
そう、会社に入って出世しようなんておもわず、これからは、ひたすら自分の「技術」にこだわって生きる人だけがサクセスする時代なんだ。
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